読売新聞 (07/07/30)

がん闘病 山本さん笑顔 民主

 

 がん闘病中ながら選挙を戦い抜き、比例選で民主党のラストとなる20番目で再選を果たした山本孝史さん(58)。30日午前10時半、酸素吸入のチューブを鼻に通したまま、東京・永田町の参院議員会館の事務所に姿を見せ、「『まだ仕事があるよ』『やり残していることがあるから』という声が私を国会に残してくれた」と笑顔を見せた。

 昨年5月の参院本会議。医療制度改革関連法案を巡る代表質問で、がんを告白し、がん対策の推進を迫った。これを機に、対立していた与野党が歩み寄り、翌月の「がん対策基本法」成立につながった。

 体力的な理由もあり、初当選の大阪選挙区から、比例選に回った今回の参院選。声を張り上げるのは体に良くないと、選挙期間中に街頭に立てたのは、4回だけだった。

 抗がん剤の影響で顔も体もすっかりやせ、スーツやワイシャツを着ても背中や首回りに大きなすき間があくが、気持ちには張りがあるようだ。がん対策基本法に基づき、都道府県が作成中の地方計画について、「各地でばらつきがあるようなので、きょうからでもチェックを始めたい」と意欲を見せた。

 参院で与野党が逆転した今後の国会運営について、山本さんは、与党に「党利党略によらない議論を」と注文を付ける一方、「民主党側も責任が大きくなっていく。いい法案をだしていかなければ」と表情を引き締めた。

トップページへ戻る 目次へ戻る