メールマガジン「蝸牛のつぶやき」バックナンバー
               
(vol.17  2004年7月、8月)

8月15日(日)号

■ ODAの視察に出かけます

 新聞では、国会議員が大挙して海外視察に出かけると報じられています。実は私も、その一人で、17日から、参議院議員7名で、タイとインドネシアに出かけます。目的は、ODAの現状を知ることです。

 衆議院が予算案の先決権を有していることをにらんで、参議院では決算審査を重視しています。ODAは、日本国内の経済状況を反映して、減額措置が取られていますが、無駄が多いのではないか、中国などにはODAは不要だとの声が大きくなっています。昨年、政府も「ODA大綱」を見直しました。

 今後、日本のODAはどうあるべきか。どの地域や国を対象に、どのような案件を優先すべきか。評価はどのように行なうか。現地で関係者を交えて、じっくりと意見交換をしてきます。

 「国民参加型」のODAを標榜する外務省は、民間からモニターを募集し、日本のODA現場を見てもらっています。同じ現場を見ても、私には、国会議員としての視察報告が求められています。出発前、お盆を返上して、猛勉強をしています。


◆ 今週の「何でやねん!?」

* 坂口厚労大臣がテレビ番組で、国民年金保険料を所得比例にし、基礎年金の一元化を検討してはどうかと発言。私が委員会審議等で坂口大臣に示した提案を受け止めていただいているようです。この線で、与野党協議ができないものかと私も思っています。

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8月8日(日)号

参議院選挙後初めての国会だというのに、会期は、わずか8日間。
 お盆があって、議員は新盆の家を回るのに忙しいからとか、お盆明けからは海外視察があるからとか、いろいろと理由はあるのだろうけれど、ちょっと変。

■ 年金廃止法案を提出したけれど

 民主党は、年金廃止法案を提出。選挙戦で廃止を訴えたから、有言実行。しかし、衆議院での審議では、相変わらず与野党間での「けなしあい」に終始し、どのような年金制度に改革すべきかの議論に入れずじまい。

 与党側への注文は、今回の法案を「暫定法案」と認め、保険料は15%で一旦止めることにして、その間に協議をするという姿勢は取れないのか。「百年安心プラン」と言った手前、「それはできない」の一点張りでは、先に進めない。

 民主党も、「保険料の引き上げは許さない」と主張するだけでなく、15%までは認めるから、与党も、基礎年金の「負担の一元化」の議論をしようと呼びかけたらどうだろうか。秋の臨時国会で、また廃止法案を出すというのでは、国民から見放されるだろう。

■ 基礎年金の「負担の一元化」を

 「一元化」は、色々な意味合いに使われているが、基礎年金の「負担構造の一元化」が最大で、究極の課題だ。

 全国民共通の基礎年金は、保険料の納付月数に応じて年金額が決まるので、いわば給付は「一元化」されている。
しかし、保険料の負担面では、1号(自営業者等)は定額保険料、2号(被用者)は報酬に応じて定率で負担、3号(2号の配偶者)は負担なしと、不公平な負担構造になっている。これを公平な負担構造にすることこそ、年金改革の第一歩。こういう認識を持ってほしい。

そのためには、納税者番号は金融資産の一体課税には有効だが、フローの資産把握には不向きなので、消費税改革に関連してインボイスを義務付けて、販売額と仕入額を明確にして、賦課ベースを確定する仕組みを構築することを検討すべきだ。

■ 年金法の官報修正は、憲法違反だ

 強行採決された年金法改正案等に40箇所のミスがあった。与党は「形式的なもの」として、官報に正誤表を掲載することで押し切った。

 細田官房長官は「毎年、1,2の法律は必ずミスが起きており、官報掲載で修正している」と記者会見で述べたが、実際には、平成になって以降、8法案しかない。しかも、それぞれ1〜3箇所に過ぎず、40箇所は、あまりに多すぎる。だが、問題は数ではない。

 国会で議決した法律を、たとえ本文に間違いがあったとしても、その後に内閣が訂正できるのかという、憲法に関わる根源的な問題である。憲法第41条は、「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と定めている。
印刷ミスや原稿ミスによって、官報に記載された内容が誤っているということはあり得ることだと思う。その場合に、官報の最後にある「正誤」の項目に正しい内容を記載し、訂正することは仕方ない。しかし、それはあくまでも官報の単純な印刷ミスや原稿ミスであって、法律の内容が間違っていた場合とは完全に異なる。

 今回、内閣がとった措置は憲法違反であり、それを認めた与党も、同罪である。


◆ 今週の「何でやねん!?」

* 国会の廊下で。前を歩く人を追い抜いた途端、「よお!」と声をかけられた。振り向いたら、坊主頭の菅さんだった。お遍路での出来事を話題に、党本部まで一緒に歩いたが、とっても温和で、声が柔らかくなったように感じられた。今後の政治活動が楽しみ。

* 私も参院幹事長の任期を終えて、ほっと一息。「表情が穏やかになったね」と、同僚議員。地元の支持者からは「お前がテレビで喋ってるのを見ると、ハラハラしてた。無理せんでええで。」と言われていた。もうご安心を。

* 橋本派への1億円献金事件。橋本元総理は「小選挙区では出ない。比例区には出たい」と、訳のわからない事を言って、事実上の引退宣言。最大派閥の橋本派の崩壊が始まり、自民党が揺らぎ始めた。民主党も、岡田再選は間違いないと思っていたら、小沢・米沢・横路さんらの会談があって、「岡田再選は白紙」とか。ややこしいことは御免ですよ。

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7月25日(日)号

 参議院選挙から2週間が経過。22日には、初当選組みを迎えての両院議員懇談会が党本部で開かれました。

 自民党は改選議席を守れなかったのだから、敗北です。青木幹事長は責任を取って(?)参議院会長になるそうです。

  では、民主党は勝ったのか? 私は、そうは思いません。数パーセント下がるのではないかと予測されていた投票率が、ほぼ前回並となったことは、小泉総理の政治姿勢に怒ったり、危惧の念を抱いたりした有権者が、民主党に投票してくれたのです。いわば、消去法での民主党支持。これからが正念場です。真の改革を推進していく重い責務を担っていること、しっかりと自覚して行動しなければなりません。

 参議院の役員は、通常国会が終わると任期を終えます。22日には、参議院の民主党・新緑風会の役員選考委員会が開かれ、新会長に江田五月、新幹事長に輿石東を選出。26日の参議院議員総会で正式に選任され、私も、幹事長の任を終えることになりました。ご指導ご支援に感謝します。

  年金国会で、最低保証年金と所得比例年金を組み合わせた新年金制度体系を民主党として打ち出したこと、まったく年金改革法案の内容を理解していない総理の姿勢を批判し、2003年の合計特殊出生率1.29の数字を法案可決後に発表する厚労官僚を追及したことなど、自らも評価できる結果を残せました。今後も、民主党案を実現させるため頑張ります。


◆ 今週の「何でやねん!?」

* 7月11日午後8時。いま投票が終わったばかりというのに、テレビの開票速報番組で当選確実者が報じられる。これまでも、開票率0%、候補者全員が500票で並んでいるのに、当選確実が報じられて違和感があったが、今度は、もっと早い。有権者の1票1票が軽く扱われているような気がした。一方、比例区の開票速報は、NHKハイビジョン放送のデータ通信で、まさに刻々と報じられていた。支持基盤とする都道府県の開票が進むと、一気に票が伸びる。一喜一憂。

* 新潟の集中豪雨被災地を視察した小泉さんの顔は、まったく生気がない。相変わらず、右手を挙げての挨拶。ここでも、被災者に、「感動した」調の言葉をかけるだけ。パーフォーマンス政治が見抜かれると、小泉人気は下降を辿るのみ。

* 年金法案に、40箇所もの修正箇所。細田官房長官は「こうした事態は、毎年数件ある」と言ったが、平成元年以降では8件しかない。しかも、1〜2箇所程度の修正で、40箇所は異常。
与党は、官報での修正で済ませることを強行で決めたが、法案の修正ができるのは国会での議決だけ。これまでも、刑法改正案で「第〇条」とするべきところを、「第」を抜かした箇所が1箇所あるからと、再度、国会に正しい法案が提出されたことがある。国会で審議された法案を、官報で訂正することはできない。官報に訂正を載せても、法案の間違いが訂正されることはない。
 国会の権能と権威を守るためにも、法案の再提出は当然の主張だ。

* 与党には、今回の法案が「暫定法案」であることを認め、一元化の内容を明確にしたうえで、民主党との協議に臨んでいただきたい。協議の扉を閉ざしているのは、民主党ではない。自民党と公明党だ。

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