2006年9月
庵主さんの月心寺


関西花だより
「布袋アオイ」本薬師寺跡(奈良)
 花の写真がなくて困っていたところへ、友人から嬉しい花だより。

  「
大阪は昨夜からようやく涼しくなり、クーラーも扇風機もなしで寝られる様になりました。昨日奈良の畝傍山の麓に「布袋アオイ」の花が満開との情報を得て早速行ってきました。そこは本薬師寺(もとやくしじ)の跡で、その周辺に広範囲に「布袋アオイ」が咲いていました。」(大森さんより 9月11日撮影)

  水面には空も映り本当にきれいですね。


庵主(あんじゅ)さんの月心寺(滋賀県大津市)

 数年前のNHK朝のドラマ「ほんまもん」で料理人を目指す主人公の師匠のモデルとなった庵主さん(村瀬明道尼)の月心寺に、つれあいが友人たちと行ってきました。庵主さんのごま豆腐は「天下一」と賞され、各地から大勢の人が訪れます。

 庵主さんは午前1時に起きて、料理の仕込みを始められるそうです。その日の出会いのために精魂込めてごまを摺り、野菜を炊かれるそうです。39歳の時に交通事故にあわれ、右手が不自由で、左手で1時間かけてごまを摺られるそうです。にんじん、ごぼう、レンコン、ゴーヤ、ユリネ、青物、ゆば、マツタケなどふんだんに大胆に使った料理を10品ぐらいいただいてきたそうです。ヘルシーこの上ない食事、僕もぜひとも行きたいな。

 あいさつに来られた庵主さん曰く「やらなければならないと思う仕事があるうちは生かされている」と。僕もいつもそう思って一日一日を充実したものにしています。一時、僕の頭も庵主さんのようでした。


庵主さんのごま豆腐
艶やかでプルプル

庵主さんです →
ほんまもんで いきなはれ」(文藝春秋)は庵主さんの天衣無縫痛快一代記です。
 

 月心寺は、京阪電鉄京津線の大谷駅から西へ歩いてすぐのところにある寺院。この付近には、清らかな水が勢いよくあふれ出す井戸があり、その様から『走井(はしりい)』と呼ばれたそうです。

  「月心寺 走井」の軒行灯をくぐるとこんこんと湧き出る走井の池で鯉が、悠然と泳いでいました。左手の山の斜面には、庵主さんをこの地に導いたという小野小町の百歳像を安置した百歳堂がありました。

 小町百歳堂へと登る斜面は風情ある苔の石畳でした。


 
 食事をいただいているときに、月心寺の主猫「闇太郎(メス)」の歓迎を受けたそうです(写真左)。実はこの猫もモデルになっているのです。右の2枚の絵は、漫画家・書家・遊墨画家の南久美子さんの猫マンガで、この闇太郎がモデルだそうです。

 「なんとかなる」と栄養剤を飲んで悠然と構えているのが僕で、「よっしゃ!」とポーズだけでもイキんでいるのがつれあいです。南さんの作品集「今日はいいことありそうだ」から写真を撮らせてもらいました。皆さん、ぜひ本物のマンガをご覧ください。
〜 作者紹介 〜
 南久美子さんは京都生まれ。「ユーモア工房 アトリエほっ」を主宰。作品の原点は阪神淡路大震災にあるそうです。

 また、「笑い」は、人間の自然治癒能力を高めるのでがん等の病気の回復に効果があり、「ユーモアセラピスト」になりたいと。つれあいも僕も大ファンで、大変、癒されています。

 作品展「南久美子遊墨画の世界」を開催しました。(9月13日〜9月19日・大丸神戸店7Fアートギャラリーにて)
 
 月心寺から東へ歩いて10分位のところに、かつて京都市と大津市を隔てた逢坂山の関址があり、そばに盲目の琵琶の名手蝉丸をまつる蝉丸神社があります。往時の行きかう人で賑やかな様は蝉丸の歌で想像できますね。

これやこの行くも帰りも別れては 知るも知らぬも逢坂の関  蝉丸

 

 月心寺から逢坂の関跡まで歩いたときに見つけた紫式部(左)と八重のポーチュラカ。紫式部がほんのりと色づき始めました。ポーチュラカの八重は珍しいですね。

 

つれあいと散歩
砧公園(東京世田谷区)の桜並木にて(8月下旬)

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