改訂版 山本孝史著 『救える「いのち」のために』 (朝日新聞出版)のご紹介
2011年12月30日発売 本体1600円+税
巻末に座談会を収録

山本孝史著 『救える「いのち」のために 〜日本のがん医療への提言』(2008年1月30日発行)が品切れ状態が続いており、皆様にはご迷惑をおかけいたしておりましたが、この度、改訂版が出されました。

山本が命をかけた「がん対策基本法」の成立から5年。朝日新聞出版のはからいで、次期「がん対策推進基本計画」(5カ年計画)の策定を見据えながら、この5年間のがん医療の検証を行うべき討論会を行いました。

がん対策最前線で活躍されておられます尾辻秀久・参議院副議長、門田守人・がん対策推進協議会会長、鷲見学(すみ・まなぶ)厚生労働省健康局総務課がん対策推進室室長と私・山本ゆきの4人で2時間にわたり、白熱した議論が繰り広げられました。先生方お一人お一人が山本孝史の「いのちへの思い」に共感してくださっていることを感じることができ、今後のがん対策の進展に期待を抱くことができました。

改訂版にはこの時の内容が、「がん対策基本法成立から5年」と題して、巻末に掲載されています。山本が最期を迎えた病院で完成させた本書は、発行から4年経った今も役に立つ提言がたくさん書かれています。

改訂版『救える「いのち」のために』をお手にとっていただき、皆様にも在りし日の山本孝史からのメッセージを受け取っていただけましたら幸甚に存じます。(山本ゆき)

(以下、写真提供は「Asahi Shimbun Publications」)

座談会
「がん対策基本法成立から5年」
( 2011年11月15日
「ALASKA Asahi」 にて)



奥左から山本、鷲見室長、手前左から門田会長、尾辻参議院副議長

司会は、大岩ゆり朝日新聞社科学医療部記者

   

皆様の経歴の紹介 (本書より)

尾辻 秀久(おつじ・ひでひさ)

参議院副議長。1940年、鹿児島県生まれ。3歳で父を亡くした戦没者遺児。東京大学在学中に国産車で世界一周の旅。5年かけて70カ国を巡り、旅行家兼ルポライターとなり大学を中退。鹿児島県議を経て89年、自民党比例区で参院議員に。以来、財務副大臣や厚生労働大臣などを歴任。

門田 守人(もんでん・もりと)

がん対策推進協議会会長、公益法人がん研究会有明病院副院長。1945年、広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。同大助手や米スローンケタリングがんセンター客員研究員、94年同大外科教授、2007年同大副学長などを経て11年9月より現職。専門は肝臓がん、肝臓移植。

鷲見 学(すみ・まなぶ)

厚生労働省健康局総務課がん対策推進室室長。1971年、愛知県生まれ。名古屋大学医学部卒業後、東京災害医療センターなどの研修医を経て97年、厚生労働省入省。診療報酬改定、環境保健、食品安全、精神保健などの行政に関わる。2008年から世界保健機関(WHO)総務局勤務。11年8月より現職。

山本 ゆき(やまもと・ゆき)

故山本孝史議員の妻。1951年、秋田県生まれ。津田塾大学卒業後、中学校教師を務め、結婚後はNHKのBS放送などで翻訳に従事。孝史の議員活動も支援。孝史没後は「山本孝史のいのちのバトン」を立ち上げ、いのちの大切さを訴える講演・執筆活動を始める。「大阪がん医療の向上をめざす会」共同代表。