「子どもの貧困対策法」制定を求める集会・デモ行進に参加・応援スピーチ
「子どもの貧困対策法」制定を求める集会が、代々木公園ののケヤキ並木で開催され、奨学生や一人親家庭の親子ら約400人が参加しました。
あしなが育英会、「遺児と母親の全国大会実行委員会」「『なくそう!子どもの貧困』全国ネットワーク」が主催したもので、私は、「がん対策基本法」と「自殺対策基本法」を短期に成立させた山本孝史の写真を持って参加しました。
6月末で会期末を迎える今国会で成立を要望する声が強く、私は 来賓として、がんと自殺の2つの法案が可・決成立した2007年6月の話をし、「子どもたちの未来を切り捨てないで!」と応援スピーチをしました。
「子どもの貧困対策法」制定を求める応援スピーチ(原稿)
山本ゆき(2013年5月18日)
きょうは、山本孝史と一緒に応援に来ました。
私は今、思い出しております。山本が、自分はがん患者であると参議院本会議で告白し、「がん対策基本法」と「自殺対策基本法」の成立を訴えたあの日のことを。
2006年5月22日のことでした。7年前のちょうど今頃です。会期末は6月16日。25日間しか会期が残っていませんでした。そのような状況ではありましたが、山本はためらうことなく、二つの法案の成立を訴えました。
山本の訴えの後、議員の皆様が心をひとつにしてくださいました。「がん対策基本法」は、与党案と野党案が、盛り込む内容で対立していた。しかし、一本化の作業が急ピッチに行われ、国会最終日に可決・成立いたしました。「自殺対策基本法」も前日の6月15日に成立しました。
今、これら2つの法律はどうなっておりますでしょうか。非常に効力を発揮しております。これらの法律の下、多くの政策が実行され、がん対策も自殺対策も大きく前進してきております。
そして、今、問題の「子どもの貧困です」。「子どもの貧困対策法」は、どんな環境にあろうとも、子供たちが、希望をもって生きていくために必要な法案です。子どもたちの未来を切り捨てないでください。
議員の皆様には、何としてでも今国会でこの法案を通していただきたいと思います。どうか、よろしくお願い申し上げます。
下村博文・文部科学省大臣、薗浦健太郎(自民)、高木美智代(公明)、山井和則(民主)、川田龍平(みんな)、田村智子(共産)、小宮山泰子(生活)、福島みずほ(社民)議員らが、「しっかりやります」と挨拶。
これから、 超党派の議員立法として審議されますが、問題は、議員一人ひとりがどれだけ熱いを思いをもって取り組むかということです。きれいな言葉だけを並べているような議員の挨拶もありました。
集会の後、若者や買い物客で賑ぎ合う渋谷、表参道周辺をデモ行進をしました。
厚生労働省によると、17歳以下の子どもは貧困層の割合を示す「相対的貧困率」が2009年時点で15.7%。一人親家庭の貧困率はさらに高く、OECD30カ国中、一番高い割合になっているといいます。
「貧困の連鎖に終止符を!」
「326万人の貧困世帯の子どもの未来に希望を!」