参院厚労委で川崎厚労大臣にがん対策の充実を指摘
6月6日、健康保険法等の改正案について質問しました。
「厚労省内に設置されているがん対策推進本部の会合に出席したことはありますか」と川崎厚労大臣と尋ねたところ、大臣は両隣に座っていた厚労省局長を見渡し、しばらくして、「私自身は出席したことはありません」と答弁。私は、「同本部は有名無実化している。だから、がん対策会議の法定化が必要なのだ」と訴えました。
当該部分の質疑は次の通りです。当日は健康保険法等の改正案についての質問が中心となったため、がん対策基本法について触れる時間を削らざるを得なかったことをご了承ください。
川崎厚労大臣と山本孝史の「がん対策基本法」を巡る質疑(読みやすいように一部修文しています)
- 山本孝史>最後、がん対策の話。済みません、大臣、厚生省の中にがん対策推進本部があることは御承知だと思いますけれども、去年の秋(の厚労大臣)御就任以来、御出席されたことがありますか。
- 川崎大臣>私自身は出席したことございません。
- 山本孝史>失礼な聞き方をしましたが、(がん対策推進本部は)尾辻厚生大臣の時に作られたけど、結局、去年の秋以来この六月まで、(川崎大臣は)一回も出席されてないんですよ。対策推進本部は結局、形骸化しているわけ。
だから、今、がん対策基本法の中で申し上げているように、がん対策会議かあるいは推進協議会をちゃんと法定化して、議論をして、どんな対策が(必要で)、その進捗状況はどうか、あるいはどのぐらい成果が出てきたのかということを報告するような仕組みを法定化しないと、本当の意味でのがん対策は進まないと思っています。
どなたかが御質問されたがん診療拠点病院も、40都道府県まで来ましたとおっしゃった。なぜ(整備が)遅れたのかと言えば、大学病院が入らなかったからですよ。結局は、文科省が持っている病院と厚労省が持っている病院との間の連携が悪いから、ここのところで拠点の整理が進まないんですね。
その意味でも、省庁の壁を超えてがん対策を進めるためには、どうしてもこういう法律が必要だと思うということを最後に申し上げて、済みません、時間が三分過ぎました、私の質間を終わりたいと思います。ありがとうございます。