文楽と中国古筝春の競演
大阪市天王寺区・四天王寺五重塔前
ライトアップされた四天王寺五重塔の前で、日本の古典芸能文楽と中国の21弦琴・古筝のコラボレーションを鑑賞。
まず、9歳で古筝を始め、現在は、南こうせつ、古谷一行などのアーティストとのコラボレーションなど意欲的に演奏活動を展開している伍芳(ウーファン)が、震災でなくなった姉・伍鳴さんへの思いを込めた自作「姉への手紙」や中国の自然をテーマにした「雪山春暁」など5曲を披露。
続いて、人形遣い桐竹勘十郎・吉田玉女による近松門左衛門作「曽根崎心中」の「天神森の段」を鑑賞。
その後、 伍芳の自作「流星~重逢」の演奏に合わせ、桐竹勘十郎氏が天女を思わせる文楽人形の舞を披露。夜空に響く古筝の音色と文楽人形の切ない舞いのコラボレーションに魅了されました。亡き人への想いが美に凝縮され、残された者へ心の安らぎをプレゼントしてくれるような競演でした。
明日は、震災遺児のために建設された神戸・レインボーハウスに集う学生たちの「あしなが募金」の応援に行きます。いつか、レインボーハウスで伍芳さんの演奏会やきょう観たコラボレーションが実現したらいいなと思いました。