エコデザインネットワーク「総会記念フォーラム」
大阪・中央区
エコデザインネットワークによる環境フォーラムに参加し、山本良一・東京大学教授と大久保昌一・大阪大学教授の講演を聴きました。
「今年2月に京都議定書が発効し、3月には愛知県で「愛・地球博」が始まり、環境問題への関心が高まっている。中国、インドを始めとするアジア、中近東、南アフリカでは、従来とは異なる経済社会が発展し、温暖化ガスは世界中に拡散している。また、アメリカの環境問題取組みへの消極的姿勢も問題だ。世界規模での温暖化対策が急務となっている」と事務局からの挨拶がありました。
山本教授は、「近年、世界中で異常気象が起っている。日本でも昨年は、巨大台風・高潮・集中豪雨などの異常気象を体験した年であった。このまま温暖化対策がとられなければ、20年後には気温は2℃上昇し水位は6メートルも上昇し、イギリスではシベリアのような気候になる、まさに大規模気候変動が起こると予想されている。」と述べられました。
大久保教授は、「環境問題は1000年後の未来の事を考え実行していかなくてはならない。1000年というスパンで地球を考え、国民全体の生活文化・様式を変えなければならない。」と一人ひとりの地道な努力の必要性を強調されました。
このままだと地球が崩壊していくのを体験することになります。個々人の努力と国を挙げての取組みをしなければこの問題の解決につながらないと感じました。私たちの未来の事、地球の事を考えさせられた講演でした。(長井裕樹)