知的障害者らの就労 ~イタリアでの試みは~
大阪市立大文化交流センター
大阪市立大学で、イタリアのボローニャで知的障害者たちが農業を中心に活動する社会的協同組合COPAPS(コーパップス)のロレンツォ・サンドリ理事長をの話を聴きました。
コーパップスは、79年、社会的不利益をこうむる人たちの就労を目的に設立されました。34人の障害者が40人の職員と一緒に、野菜や果物、ハーブを栽培したり、レストランを営んだりしています。いわゆる「教育農園」ですが、農園が、地域の人たちに「地域の資源」と考えてもらえるように、地元に居住する障害者を優先的に入園させたり、青空市を開催して地域の人たちに活動をアピールする努力を重ねてきたとのことです。地域の学校との交流も頻繁に行なっています。
大阪市立大学・佐々木雅幸教授、都留文科大学田中夏子教授・ロレンツォ・サンドリさんと参加者の質疑応答の形で会が進められました。(山本ゆき)