中国残留日本人家族支援集会に参加

中国残留日本人の継子や養子家族が、国外退去を求められたり、入管に収容されたりしている問題で、支援者らが集会を開き、参加しました。

父親が将来を悲観して自殺を図った石さん(来日して7年)は、「父は中国に帰国したら死んでしまう。私も中国に帰っても学校には行けないし、仕事もできない」と、はっきりとした日本語で訴えました。
 夫と大学生の息子が茨木市の入管センターに収容されている魏さんは、「20才の誕生日に収容されて、今日で1年。青春の貴重な時間を奪われてしまう。息子の代わりに私が収容されてもいい」と切実な思いを述べました。

いずれのケースも、中国では実子も養子も同じ扱いで、家族であるかどうかを重視するのに対して、日本では血縁関係がないと、長年一緒に暮らしていても家族と認めないという、家族の定義の違いから生じた悲劇です。

中国残留邦人に関しては厚労省が担当し、入管業務は法務省が担当するという縦割り行政のひずみが生み出した人々。不法入国や不法滞在が少なくないことも理解はしますが、家族の絆を引き裂くような行政のあり方は重大な問題と受け止めています。