年金法案審議

参議院

2004年6月3日 厚生労働委員会で質問

小泉総理と坂口厚労大臣に質問しました。

年金改革のテーマは、(1)増える負担を、国民がどのように担うか。(2)給付増の抑制を、高齢者に、どのように理解してもらえるかに尽きます。

今回の法案の最大の柱は、「マクロ経済スライド」という、給付の実質的な15%カットです。このことを総理は知りませんでした。
「そんな細かなことまで答えなければいけないのか」「私は経済の専門家ではありません」とか言って、お得意の、はぐらかしや、逃げの答弁を続けました。質問している私の方が、呆れ果てて、笑ってしまいました(そんな場面が放映されましたが)。

総理の国民年金加入歴も問題になっていましたが、やっと、未納を認めました。父親の急死を受けて、急遽ロンドンから帰国し、総選挙に立候補して落選。そして、三福不動産の社員として厚生年金に加入するまでの8ヶ月間は、明らかに加入の義務があります。

総理は、当時は知らなかったと言い逃れようとしましたが、私が問うているのは、当時の認識ではありません。国会議員の年金未加入・未納問題が焦点となるなかで、なぜ、総理は自らの加入歴、納入歴を確認しようとしないのか。確認しないままに、国会で「払うべき期間は、払っていた」と、結果的には「ウソ」の答弁をしていたということです。

最終的には、「不明を恥じる」と、納入義務があったことを認めましたが、謝罪の言葉はありませんでした。

自民党の「未納・未加入」議員が早くから自らの非を認め、国民に謝罪し、真摯な気持ちで年金法案の審議に臨むべきだったと思います。