社会保険庁職員不正、ホームレス対策、年金改革 等(一般質疑)
衆議院
1999年2月3日 予算委員会で質問
厚相、年金保険料の凍結は2~3年が限度
政府・自民党は、年金保険料の凍結を打ち出しているが、将来への負担のつけ回しを考えると、凍結は2~3年が限度と厚相は答弁。年金は社会保険方式を維持し、未加入者や滞納者が増大していることには、半額の保険料制度をもうけるとの考えを示した。「それでは、政府自らセーフティーネットの水準を切り下げることになる」と、反対意見を展開した。
蔵相、消費税の福祉目的税化に否定的見解表明
平成11年度予算総則で、政府は、消費税は年金、介護等の福祉施策に使途を限定するとした。その意図を明確にするには、消費税法で福祉目的への限定を明記すべきではないかと宮沢蔵相に質問。目的税化は否定したが、総則に書き込む「福祉目的化」は来年度以降も続くと表明した。
ホームレスへの温かい支援策を
急速に増えている都市部でのホームレスに対して、温かい施策の充実を求めた。まずは関係省庁連絡会議を設置すべきと提案。野中官房長官は「実態調査結果を待って、関係省庁を一体として組織を作り、積極的な施策を講じたい。事務局については、内政審議室を中心に考えたい」と答弁した。2月12日には、関係省庁と自治体で構成される「ホームレス問題連絡会議」の初会合が開かれた。