八王子医療刑務所と都立松沢病院を視察
参院厚労委メンバーで、八王子医療刑務所と都立松沢病院を視察。
八王子医療刑務所では、病気や精神障害のある受刑者が治療を受けています。厚労委の国会議員が視察に来たのは初めてとのこと。厚労省の指定も受けた病院ですが、治療費等は健康保険ではなく、国費でまかなわれています。治療機器や検査機器も旧式のままで、近代的な病院を見慣れている者には、発展途上国の病院に来たような錯覚を覚えます。所長らは「医療スタッフを充実して欲しい」と懇願されましたが、刑務所を所管する法務省の対応は鈍いようです。
松沢病院は、日本の精神医療の出発点ともなった病院。院内の病棟を視察。1000名を超す入院患者のなかには、殺人を犯した人も40~50人いるそうですが、特別扱いされず、他の患者と一緒に同じ病棟で処遇されています。車イスを利用する高齢の患者が増えたのに、病室や廊下が狭いなど施設の老朽化が目立ちます。病棟の新築を計画している病院側にとって、心身喪失者医療観察法案は、建設費獲得のためにも、成立させたかった法案だったという印象を受けました。