直木三十五記念館オープン

大阪市中央区谷町六丁目

「直木賞」にその名を残す直木三十五記念館が、直木の没後70年の祥月命日の2月24日、生まれ故郷にオープンしました。

冠名ほどには直木三十五は知られていないので、有志がそれぞれ仕事を持ちながらも、「大阪に直木三十五という非凡な才能の持ち主がいたことを語り継いでゆくことは、いまを生きる私たちの使命ではないか」と、熱き想いを寄せ合い、記念館オープンにこぎつけました。

直木の本名は植村宗一。植の字を分解して「直木」とし、三十一歳になった時、「直木三十一」、三十二歳で「直木三十二」、三十三歳で「直木三十三」、「三十四」をとばして、三十五歳で「直木三十五」と名を変え、「三十五」で定着したといいます。

レセプションでは、直木のおいの植村鞆音氏、直木賞受賞作家の藤本義一氏、直木の母校・桃園小学校同窓会長の松井治氏、記念館設立準備委員会事務局長の小辻昌平氏が、それぞれ、直木や直木賞にちなんだ思い出話、記念館設立の苦労話を披露しました。(山本ゆき)

植村鞆音氏
植村鞆音氏
藤本義一氏
藤本義一氏
松井治氏
松井治氏
小辻昌平氏
小辻昌平氏